尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)について
こんにちは!
11月になり今年も残りあと2か月ですね。お変わりありませんか☺
空気の乾燥などから、冬場に症状が悪化しやすい「尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)」についてお話いたします。
現在日本には約50~60万人の乾癬患者さんがいるといわれており、食生活の欧米化などによって増加傾向にあります。
乾癬とは
乾癬は、皮膚が赤くなって盛り上がり、表面に銀白色のフケのようなものができて、ポロポロと剥がれ落ちる皮膚の病気です。
紅斑の形や大きさは様々で、症状が進むと数が増え、紅斑どうしがくっつき大きくなることもあります。
また、半数くらいに爪の異常が見られます。
半数の方がかゆみを感じますが、全身への影響はほとんどありません。
ただ、なかなか治りにくく見た目も問題になります。
頭を除く全身のどこにでもできますが、特に腰・ひじ・ひざ・すね・こすれる場所、また爪に多く左右対称にできやすいという特徴があります。
また、日光のあたる部分(顔など)には少ないといわれています。
原因
乾癬の発症原因はまだ完全には解明されていません。
もともとの体質と外的な要因(ストレス/けが/感染症)、内的な要因(肥満/糖尿病など)が影響すると考えられています。
治療
塗り薬:多くの患者さんはまずステロイドや活性型ビタミンD₃の塗り薬から治療をはじめます。
飲み薬:皮疹が広範囲に広がっていたり、背中など塗り薬を使いにくい場所にできた場合は、飲み薬が使われることがあります
この他にも光線療法や注射療法があり、症状だけでなく生活環境など様々な情報をもとに医師と相談し、治療法を選択します。
日常生活で心掛けること
普段の暮らしで必要以上の制限は不要ですが、皮膚への刺激は乾癬の症状を悪化させるので注意しましょう
・加湿器や保湿剤で、皮膚の乾燥を防ぎましょう
・毎日入浴し、体を清潔に。
・飲酒、タバコは控えましょう。
・こまめに手洗いうがいを行い感染症に注意しましょう。
・ストレスをためないように。
・紫外線は乾癬に有効です。日光浴をしましょう。
(ただし強い日差しはかえって悪化をまねく為、ガラス越しの日光浴がひぶくれをつくらず安全です。)
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乾癬は良くなったり、悪くなったりを繰り返すのが特徴です。症状や経過には個人差も大きいため、治療に取り組みましょう。
気になる症状がありましたら気軽にご相談ください☺♪