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ほくろの診察

ほくろの除去ほくろは色素性母斑と呼ばれる良性のあざです。

一般的には大小さまざまで平坦なものから盛り上がったもの、黒いものから茶色(褐色)のものまであります。生まれつきからあるものからあとで出現することもあります。また生まれつき皮膚のかなりの部分に色素性母斑がひろがっている場合には、巨大色素性母斑と呼ばれます。

色素性母斑は母斑細胞が表皮と真皮の境目もしくは真皮の中に存在して、メラニン色素を作り出すために、褐色ないし黒色に見えます。時には毛が生えたり表面がでこぼこすることもあります。

 

小さな色素性母斑は悪性化することはあまりありませんが、巨大色素性母斑は悪性化する可能性があるともいわれているため、適切な観察や治療が必要です。また一般に足の裏や手のひらのほくろも悪性化しやすいと言われますが、それほど頻度は高くありません。

ただホクロがいつのまにかできて次第に大きくなる、色の濃淡がある、形状が左右対称でない、境界が不明瞭、傷ができて治らない、などは悪性化(悪性黒色腫/メラノーマ)の可能性があるため、早めに皮膚科・形成外科を受診してください。

 

受診した方がいいほくろの特徴

色素細胞が増えてほくろになるのではなく、色素細胞が悪性化(がん化)してしまった場合は「メラノーマ」と呼ばれる悪性黒色腫となります。

メラノーマはがんの中でも特に進行が早く、早期発見が鍵となるがんですので、急にできたほくろの場合はよく状態を観察して、成長を続けていないか確認しましょう。

①左右非対称のほくろ

一般的なほくろがきれいな円を描いているのに対し、ほくろの片側がややいびつにつぶれていたり、不自然な形をしているもの「左右非対称のほくろ」はほくろのがんである可能性が高まります。

②ふちがギザギザのほくろ

シミのようにふちがギザギザと特徴のある形をしたほくろは、悪性黒子型と呼ばれるメラノーマの一種に見られる特徴で、一見すると色の濃いシミのようにも見受けられます。顔面に急にほくろができ、シミのように範囲を広げていく場合は、早急な医師の診察が必要になります。

③色の濃淡があるほくろ

急にできたほくろの中に、黒く色が濃い部分と褐色の茶色い部分が混在したり、薄い茶色から濃い黒のグラデーションが確認できる場合は。ほくろのがんの可能性があります。

④隆起したほくろ、陥没したほくろ

メラノーマが進行し、色素細胞ががん化すると徐々にしこりの塊が形成され、ほくろが隆起します。このしこりが形成された状態はメラノーマがかなり進行している状態で、血管やリンパ管を通って全身へとがんが転移しはじめている可能性があります。急にできたほくろが隆起しはじめたと思ったら、1度すぐに医師の診察を受けましょう。

手のひらや足の裏に急にできた大きいほくろ

一般的に良性のほくろは、直径が6㎜以下であることがほとんどです。直径が7㎜以上の場合や、写真を見比べてみるとほくろがどんどん成長している場合は、ほくろのがんである可能性が考えられます。また大きなほくろが手のひらや足の裏、爪の内部に急に出来た場合は、「末端黒子型」というメラノーマである確率が非常に高くなっています。

⑥出血しているほくろ

ほくろのがんであるメラノーマの場合、ほくろだと思っている部分が徐々盛り上がり、次第にしこりが形成されます。このしこりの形成時によく見られる症状が、皮膚の表皮の破裂に伴う出血です。ほくろの一部の皮膚がめくれ出血している様子が見て取れる場合、思い当たる外傷などの外的要因がなくほくろから出血している場合は、がん化が進行しているという可能性も考えられますので医師の診察を受けましょう。

 

 

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