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乾癬(かんせん)について

乾癬(かんせん)とは?

皮膚が赤く(紅斑)盛り上がり、表面に銀白色のフケのようなもの(鱗屑)ができて、ポロポロと剥がれ落ちる慢性皮膚疾患です。

通常、皮膚が生まれ変わるまでの時間は45日ほどですが、乾癬では4~7日間と速くなり表皮が異常に増殖します。
皮膚があればどこでもおきる可能性がありますが、頭皮、生え際、膝や肘など外的な刺激が多い場所にできやすいといわれます。このため、掻いてしまうと乾癬が悪化してしまいます。

爪の変形や関節炎を併発する方もいます。

 

乾癬の種類

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

「尋常性」とはありふれたという意味で、乾癬の患者さんの多くがこのタイプです。

頭を含む全身に数cmくらいの大きさの紅斑が出現し、表面に鱗屑がありポロポロと剥がれ落ちるのが特徴です。かゆみが全く見られない人から、かゆみが強い人まで個人差があります。

乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)

乾癬の皮膚症状に加え、強い関節痛を伴います。本邦でも乾癬の患者さんの十数%に見られます。関節が変形すると元に戻らなくなってしまうため、関節炎に有効な治療を早期から行い、日常生活のQOLを保つことが重要となります。

乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)

紅斑がくっついて拡大し、全身にくまなく拡がった状態をいいます。正常な皮膚の働きが失われるため、皮膚のむくみ(浮腫)が生じ、体温調節ができなくなり、それに伴い倦怠感も生じることがあります。

膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)

乾癬の病変に黄色または白色のあわ粒状の膿をもち、高熱や倦怠感があるものをいいます。乾癬の中では重症であり、日本では難病の一つとして指定されています。

 

原因

乾癬の原因はまだわかっていません。遺伝的な体質があり、それに何らかのきっかけが加わった時に病気になったり悪化したりすると考えられています。

 

治療法

外用療法

活性型ビタミンD3製剤やステロイド外用薬があります。ステロイドは炎症を抑え、ビタミンD3は皮膚の新陳代謝を正常に整えていく働きがあります。

ビタミンD3とステロイドの混合剤が治療に多く用いられ、軟膏、ローション、ゲル、フォーム等いくつか剤形があります。外用部位や使用感などにより、適切な剤形を選んで使用します。

 

内服療法

過剰な免疫反応を抑える内服薬が用いられます。外用療法で改善が難しい場合に使用されます。

 

光線療法

PUVA療法、UVB療法など紫外線(UVA、UVB)を照射する療法、ターゲット型のエキシマ光線治療があります。当院ではエキシマ光線療法行っております。

 

生物学的製剤(注射、点滴)

2010年から日本で使われ始めた治療法で、乾癬の炎症を起こしているTNF-α、IL-12、IL-23、IL-17などの因子を抑えます。

副作用として感染症や薬剤に対するアレルギー反応などがあり、それらを防ぐために定期的な検査が必要です。今までの治療で良くならない患者さんや、関節症状がある方が対象です。

 

日常生活で気をつけること

乾癬を悪化させないために、皮膚への刺激・トラブルを避けましょう。衣類は皮膚への刺激が少ない素材で、こすれないゆったりしたものを選び、入浴時も体をゴシゴシこすらないようにしましょう。

また、紫外線は乾癬に有効なため、日光に当たる機会を多くしましょう。ただし、強い日差しの急激な日光浴はかえって悪化を招きます。自然に日光浴が出来るような、スポーツや散歩、屋外での読書などを生活に取り入れましょう。

 

 

参考資料:鳥居製薬 もっと知りたい乾癬のこと 第6版

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